はぽねさとめひかの

日本でメキシコ人の彼と出会って、気づけばメキシコ。 スペイン語習得目指して留学中。ほぼエッセイ。

毒。

「 彼氏がメキシコ人だとか、彼女がメキシコ人だとか、そんなんばっかじゃん。なんか目的ある人っていなくない?」って言われていらああああああっとした。

 

「そんなんばっか」というのがまずとてもちっちゃな世界の話でしかないこと。言葉のうわつらだけをなぞって異なるものを全てを同じカテゴリにしてしまっていること。また目的のあるなしは要はビジネスが絡むかどうかだけであること。

 

メキシコとか日本とか、言葉の表面的な意味とか、枠に囚われすぎだろ。

 

いろんな覚悟でもって大切な人のそばにいたいと思うこと、彼の育った国を知ること、家族や友人を知ること、そして全部を大切に思える自分になること、言葉でいうのは簡単だけど毎日いろんな葛藤があって。将来を考えたら数えきれない。

 

ビジネスのために野望を燃やしてなきゃ目的がないやつだ?

ただ恋愛にうつつ抜かしてる?

冗談じゃない。

 

想像力の欠如。

哀れ。

わたしのこと。

気づけば90日以上更新していなかったらしい。

知らないうちにここでの生活にストレスを感じていたようで、ここ3ヵ月は泣いてばっかりの体調崩しまくりだった。

毎週のように発熱して寝込み、およそ10年ぶりに吐き、精神的にも鬱々としてかなり追い詰められていた。

 

がしかーーーーーし!!!!

 

完全に復活した。

吹っ切れた。

 

なんでも考えすぎて、さらに一人でため込んで、過去に大いに縛られていた私が、少しずつ変わってきている。たぶん。

 

何も難しいことはない。楽しめばいい。

 

 

ちょっと疲れてきた。

彼のおかげでいい環境の中生活させてもらっているけど、

その代わり彼と彼の家族に振り回されて、そして急に突き放されて、

逃げ出そうにも一人で出かけることすらできなくて、

苦しい。

 

さっきまで普通だったのに急に機嫌悪くなったり、生理かってんだよこのやろう。

ZUMBA

Thelmaが通っているエクササイズ教室に行ってきた。

 

私、運動は大の苦手である。

 

でもエクササイズか…

80歳近いThelmaが通うのなら、私もきっとできる…多分…

 

と思っていったが間違いだった。

 

くっそハード

 

おまけにコロンビアの人が編み出したとかなんとかで、ラテン音楽をつかう。

そのおかげで独特の難しいダンスステップが次々登場。

最後まで攻略できませんでした。うふ。

 

ただひとつ謎なのは、こんなハードなエクササイズしてて、なぜ痩せないのか…

それ以上食ってんだろうな…

 

 

 

彼はプロの料理人である。

そして彼の両親はつくるの食べるの大好き。

 

家族を何よりも愛する彼らは、昼食だけは毎日必ず一緒にとる。

週末ともなれば、なんかよう知らんおじさんお兄さんお姉さんも呼んで、レストランばりの食事でもてなす。

 

私も料理は得意なのだけど、なんせ和食しか知らないし、

つくろうと試みようにも和食でつかう材料、調味料をここで揃えるのは至難の業である。

そんなわけですっかり毎日の食事は彼に任せていたのだが、

「君の手料理はいつ食べられるのかな」という彼のお父さんの一言(いつまで客気取りなんだこのやろうてめえの食いものくらいてめえでつくれこのやろー、って意味たぶん)により、お昼ご飯をわたしがつくらなければならなくなった。

 

いやいやいや和食ならつくれるけど口にあわないだろうし、つくれても妥協だらけの和食に…あああああああ

いいや、まずかったら二度とつくれと言ってこないだろう。

 

というわけでなんとか材料そろいそうな

・肉じゃが

・卵焼き

・酢の物

・みそ汁

という謎の献立で挑んだ。

 

まずスーパー行ってもどの肉が肉じゃがに適した肉か全然わからない。適当に選ぶ。

卵焼きに入れようと思っネギは売ってない。ネギっぽいの買う。

チーズとかいれたら喜びそう。チーズ買う。

なぜか「surimi(すりみ)」という名でカニカマっぽいのある。買う。

きゅうりはないのでズッキーニで代用。

乾燥わかめとかないから日本からもってきた海藻スープつかおう。

みそ汁…人参とキャベツでいいわ(適当)。

 

そしてせっせとこしらえ、食べてもらったわけだが、なんとも微妙な反応。

…くそう。口では「とってもおいしい」って言ってたけどあれは社交辞令だな。

 

まあいいや。こうしてまたひとつ乗り越えた。

留学に加えて花嫁審査みたいな毎日で、ときどき気が滅入る。

でも負けない。悪口言われててもわかんないのが救いだ。

 

 

 

 

 

 

 

Arroz con leche

Arroz con leche 訳)米と牛乳

米が…甘い…だと?

よく考えたら我々もおはぎとか桜餅とか食べる習慣があるけれども、

あれはもち米だ。

 

これは炊いた白米が甘いのに似てる。

そして牛乳というよりむしろ練乳。あまい。あまいあまいあまーーーーーい!!!

 

メキシコの人たちはなぜこんなにも甘党なのだろう。

今朝パンケーキがでたときも、驚いた。

メープルシロップでどっぼどぼにして食べる。パンケーキのふわふわ感はいずこ。

 

食べた瞬間歯が溶けていきそうな、あまったるい、甘さが大好きみたい。

 

 

¡Feliz cumpleaños! その1

お誕生日会にお呼ばれしてきました。

主役は80歳を迎えたかわいいおばあちゃん。

 

彼のお父さんと、おばあちゃんの息子さんがかつての同僚だということで家族が招待されたらしいけど、私とか正直「…どちらさまで?」って言われるんじゃね?え?

不安と緊張を抱えつつ、でも絶対行くべきよ!ってThelma(テルマ)が言うしいざ往かん。

 

敬虔なキリスト教徒だというおばあちゃんのお誕生日会は、まずミサからはじまった。おおーーミサも行ったことねー

彼「退屈だよ。立ったり座ったりエクササイズみたいだよ!jajajajaja」

おいおいぶっ飛ばされっぞ...

 

ということで彼はついてきてくれず、わけもわからず潜入。

わけもわからず周りの人のまねっこ。

はじめてカトリックの儀式?こう呼んでふさわしいのかはわからないが、に参加してなんだかいろいろ考えさせられるものがあった。

 

さあパーティーだ!ということで会場移動。これがくそ遠くて驚く。

着いたのは農場で、きっと深夜までぶんちゃかどんちゃん騒ぎするにはこういうところになるんだろうなあ、と勝手に予想。

牛がもうもう鳴いていて、うんちのにおいとぶんぶん飛ぶハエ。そして着飾った女たち...いつもそんなギャップがここにはあっておもしろい。

 さあ戦じゃあーーーーーー!

というのは挨拶祭りがはじまるからである。わたしはできればもう部屋にこもって静かに暮らしたいタイプなのに(なんだそれ)ここじゃそれは通用しない。ていうかやっぱり日本で生きてきた私にはなかなかハードルが高いのである。

「¡Hola! @#$%&@#$%&......」ハグとほっぺあわせて音だけキッス。時々直ほっぺにキッス。

まるで流れ作業のように次々とやってくる。もう誰が誰だか...そして日本人はもといアジア人、アジア系皆無。農場の大勢の牛のなか、同じ柵に一頭ポニーがいたのを思い出す。ああ...おまいはわたしだったのか...。ごんぎつね。

子供は正直だから、物珍しく私を見ていた。そして多分中国人だと思ってんだろうな、うん。

 

途中若い女の子が、同じテーブルにやってきた。なんか怖そうなねーちゃん...。と思ったら彼女が救いの女神だった。Phanyだよ、って紹介された彼女は、彼の従妹にあたるらしい。かなりクールに見えた彼女は、簡単な英語で私に話しかけ、ずっと気にかけてくれた。ああああああありがとう!!!!

そしてのちに彼女に連れられメキシコ人に混ざってちんちくりんのはぽねさは踊り狂う...いいんだもう!誰も私なんか見てない!うんうん!!